今では個人家庭であっても、約20種類以上の家電が備わる時代となりました。2010年以降に建設されているタワーマンションでは、あらかじめ配線ダクトを備えており多くの家電のケーブルをスッキリと収納できるように工夫をしているほどです。この配線ダクトは1970年代に日本で誕生したもので、もともとは株式会社や医療機関向けの設備でした。株式会社で多く採用されている配線ダクトは、「隠ぺい工法式」と呼ばれるものです。
この隠ぺい工法とは外側から見えないようにしているのが特徴で、壁か天井裏に備えているものです。株式会社で採用されているのには理由があり、ただ単に見栄えを良くするだけでなく、効率的に電源の供給も可能にしているからです。隠ぺい工法のメリットで挙げられるのは、配電盤と直結できる点になっています、一般的な株式会社では数多くのOA機器が備わっており、それらすべてを電源コンセントに接続しないといけません。もし外付け工法という形で配線ダクトを設けると、コンセントも増設しないといけないのでさらにコストを掛けた工事が必要というわけです。
配電盤に直結するのは内部に主電源のケーブルを備え、そこから電気を取るだけという簡単な施工です。株式会社では建物を建設した当時に備えてるところが大半で、各種OA機器を効率よく活用できるようになっています。家庭でも採用され出しており、今後は配線ダクトのメジャーな工法となっていくことでしょう。